アルミのお役立ち情報
Column
2026.8.25NEW
アルミ部品のコストを下げる10の方法|加工方法・材料・設計を見直してコストダウン
アルミ部品のコストを下げる10の方法
「もっと安くできないか?」その答えは、加工会社を変える前に
“作り方”を変えることかもしれません
「アルミ部品の価格が以前より高くなった」
「毎年かなりの数量を購入しているので、少しでも単価を下げたい」
「切削加工で作っているが、本当にこの加工方法が最適なのだろうか?」
「設計変更によってコストダウンできないか?」
「材料費だけでなく加工費も上がって困っている」
製造業の購買担当者、設計担当者、生産技術担当者の方から、このような声を聞くことがあります。
アルミ部品のコストを下げようとしたとき、多くの場合、
「もっと安い加工会社を探そう」
と考えます。
しかし、アルミ部品のコストダウンには、それ以外にも多くの方法があります。
ポイントは、
「同じものを、同じ作り方で安くしてもらう」だけではなく、
「そもそも、もっと効率的な作り方はないか?」を考えること。
です。
アルミ部品の価格は、
・材料
・加工方法
・加工時間
・加工工程数
・金型
・治具
・公差
・表面処理
・検査
・生産数量
・部品点数
・物流
など、さまざまな要素から成り立っています。
つまり、一つひとつを見直していけば、コスト削減の可能性が見えてきます。
昭和軽金属工業株式会社では、素材選定から加工・販売までを一貫して扱い、プレス、絞り、インパクト加工、切削、板金、溶接、表面処理など幅広いアルミ加工を取り扱っています。だからこそ、一つの加工方法だけにとらわれず、製品に適した工法を検討できます。
今回は、アルミ加工に長年携わってきた昭和軽金属工業が、
「アルミ部品のコストを下げる10の方法」
をご紹介します。
① 加工方法そのものを見直す
アルミ部品のコストダウンで、最初に検討したいのが加工方法の見直しです。
例えば現在、
・アルミブロックから全面切削している
・複数工程のプレス加工を行っている
・複数部品を加工してから溶接している
・大量の材料を削り落としている
という製品なら、別工法に変更することでコストを下げられる可能性があります。
アルミには、
・切削加工
・プレス加工
・絞り加工
・インパクト加工
・鍛造加工
・板金加工
・押出加工
・鋳造
・溶接
など、さまざまな加工方法があります。
昭和軽金属工業でも、インパクト加工を中心に、鍛造・板金・絞り・溶接・切削などを組み合わせ、用途や数量に応じた工法選定を行っています。
こんな部品は一度見直してみてください
・毎月、毎年まとまった数量を切削している
・材料の大部分を削り落としている
・加工時間が非常に長い
・深い筒形状になっている
・単純形状なのに加工工程が多い
・溶接箇所が多い
・部品単価がなかなか下がらない
「昔からこの工法だから」という理由だけで加工方法が固定されていないでしょうか。
長年作っている製品ほど、加工方法を一度見直してみる価値があります。
② 「削る」から「成形する」へ変更する
特に大きなコストダウンにつながる可能性があるのが、
切削加工から塑性加工への変更
です。
例えば、深いアルミケースをアルミブロックから削り出す場合、
・材料を多く使用する
・切粉が大量に発生する
・加工時間が長くなる
・工具を使用する
・機械の稼働時間が長くなる
といった要因がコストにつながります。
そこで形状や数量によっては、
インパクト加工や絞り加工によって、最初から完成形に近い形状を作る
という方法を検討できます。
昭和軽金属工業のインパクト加工は、アルミ素材を冷間で大きく塑性変形させ、薄肉で深さのある形状を成形できるのが特徴です。工程集約や材料ロスの低減につながる可能性があり、量産品では特に検討価値があります。
例えばこんな見直しです
従来
アルミ材料
↓
粗加工
↓
切削
↓
追加切削
↓
仕上げ
↓
完成
見直し後
アルミ素材
↓
インパクト成形
↓
必要箇所のみ追加工
↓
完成
重要なのは、
「切削加工をなくす」ことではありません。
「全部を切削する必要があるのか?」
を考えることです。
成形で大まかな形を作り、
高い精度が必要なところだけ切削する。
この発想によって、加工時間や材料ロスを抑えられる場合があります。
③ 材料の使用量を減らす
アルミ部品のコストには、当然ながら材料費が含まれます。
そのため、
完成品重量だけではなく「投入重量」を見る
ことが重要です。
例えば完成品が100gでも、500gの材料から削り出していれば、多くの材料が切粉になります。
確認したいポイントは、
・完成重量はいくらか
・材料投入重量はいくらか
・どの程度を削り落としているか
・もっと完成形に近い素材を使用できないか
・板材から取れる数を増やせないか
・歩留まりを改善できないか
・成形加工へ変更できないか
です。
特に数量が多くなるほど、
1個当たり数グラム、数十グラムの差が、年間では大きな材料使用量の差
になります。
材料費を下げる考え方
・板厚を適正化する
・取り都合を改善する
・材料幅を見直す
・完成形に近い素材を使用する
・切削代を減らす
・ネットシェイプ、ニアネットシェイプ化を検討する
・端材や切粉の発生量を減らす
昭和軽金属工業の設備紹介でも、冷間鍛造インパクトプレスによるネットシェイプ加工への対応が案内されています。
④ 必要以上に厳しい「公差」を見直す
図面を拝見したとき、コストアップの原因になることが多いのが、
必要以上に厳しい寸法公差
です。
例えば製品機能としては大きな問題がないにもかかわらず、
・非常に厳しい寸法公差
・高い平面度
・高い平行度
・高い同軸度
・厳しい表面粗さ
などが指定されている場合、それを保証するために、
・追加加工
・仕上げ加工
・専用治具
・測定
・検査
・不良対策
などが必要になる場合があります。
一度確認したいこと
・その公差は本当に必要か
・組立に影響する部分なのか
・全長に必要なのか、一部分だけでよいのか
・相手部品との勘合部分だけ高精度にできないか
・一般公差へ変更できない箇所はないか
・表面粗さを必要以上に厳しくしていないか
もちろん、機能上必要な精度を下げるべきではありません。
しかし、
「必要なところには精度を出す。必要のないところには過剰な精度を求めない。」
この考え方が重要です。
⑤ 部品点数を減らす
コストダウンというと「1個の加工単価」ばかりを見てしまいます。
しかし、
部品点数そのものを減らす
ことも大きなコスト改善につながる可能性があります。
例えば、
従来
部品A
+
部品B
+
部品C
+
ボルト
+
ナット
+
組立
という製品を、
見直し後
一体成形部品A
にできれば、
・部品加工費
・購入費
・在庫管理費
・組立工数
・締結部品
・溶接工程
・検査工程
などをまとめて見直せる可能性があります。
インパクト加工では、条件が合えば薄肉・深形状の一体成形を検討できます。継ぎ目のない形状を作れる点も特徴の一つです。
逆に、一体加工が非常に難しく高額になっている製品なら、
あえて2部品に分割する
方が安くなるケースもあります。
つまり、
一体化=必ず安い
分割=必ず高い
ではありません。
製品ごとに最適解を探す必要があります。
⑥ 加工工程を減らす
アルミ部品のコストを考えるうえで、
「何工程かかっているか」
は非常に重要です。
例えば、
1,切断
2,プレス
3,再プレス
4,穴加工
5,切削
6,バリ取り
7,洗浄
8,表面処理
9,検査
という工程があれば、それぞれに、
・人
・設備
・段取り
・搬送
・仕掛在庫
・検査
が発生します。
そのためコストダウンでは、
1工程ずつ単価を下げるより、工程そのものをなくせないか
を考えることが重要です。
工程削減の例
・2回のプレスを1回にできないか
・粗加工をなくせないか
・成形時に穴形状を作れないか
・切削箇所を減らせないか
・溶接を一体成形に変えられないか
・複数工程を同じ設備で処理できないか
・後加工なしで必要強度を確保できないか
昭和軽金属工業では、インパクト加工について、一度の成形で完成形に近づけることで工程数や加工時間を減らし、量産時のコストメリットにつなげる考え方を紹介しています。
⑦ 生産数量に合った加工方法を選ぶ
アルミ部品には、
「1個作るのに向いた加工方法」と
「10万個作るのに向いた加工方法」
があります。
例えば試作品を数個作るために、高額な量産金型を製作するのは合理的ではない場合があります。
逆に、年間数万個を何年間も生産する部品を、いつまでも1個ずつ時間をかけて切削していれば、トータルコストが高くなる可能性があります。
少量の場合
検討しやすい工法の例
・切削
・板金
・簡易治具
・簡易金型
・既存材料の利用
大量生産の場合
検討したい工法の例
・プレス
・絞り
・インパクト加工
・鍛造
・専用治具
・自動化
昭和軽金属工業では、試作から量産までの対応と、幅広い加工方法を組み合わせた提案を強みとして掲げています。
加工会社へ伝えてほしい情報
見積りの際には、
・初回数量
・月間数量
・年間数量
・予定生産年数
・将来的な数量増減
・試作なのか量産なのか
まで伝えていただくと、より適した工法を検討しやすくなります。

⑧ 材質を見直す
「アルミ」といっても種類は一つではありません。
代表的には、
・1000系
・2000系
・3000系
・5000系
・6000系
・7000系
などがあり、それぞれ、
・強度
・加工性
・耐食性
・切削性
・溶接性
・成形性
などが異なります。
図面に指定された材質が、本当にその製品に最適とは限りません。
例えば、
「昔からこの材質だから」
「前の設計者が指定していたから」
という理由で、そのまま使われ続けているケースもあります。
材質選定で確認したいポイント
・どれくらいの強度が必要か
・屋外で使用するのか
・腐食環境はどうか
・溶接するのか
・表面処理するのか
・切削中心なのか
・塑性加工を行うのか
・熱がかかるのか
・外観品質が必要なのか
材質を変更することで、
材料価格だけでなく加工性が改善し、結果として加工コストまで下がる
場合があります。
昭和軽金属工業は素材選定から加工・販売までを含めた提案を掲げており、材質が決まっていない段階から相談できることも強みです。
⑨ 表面処理・仕上げまで含めて見直す
加工単価だけを下げても、
・研磨
・バリ取り
・アルマイト
・塗装
・洗浄
・外観検査
などの後工程が高額なら、トータルコストはなかなか下がりません。
だからこそ、
材料→加工→仕上げ→表面処理まで一連で考える
ことが重要です。
例えば
・見えない部分まで外観仕上げが必要か
・必要以上に高い表面粗さになっていないか
・バリが出にくい加工方法に変更できないか
・表面処理を前提に材質を選定できないか
・加工と表面処理を別々に管理していないか
製品単価だけではなく、
「完成品としていくらかかっているか」
を見ることがポイントです。
昭和軽金属工業では、加工だけでなく表面処理まで含めた一貫対応を案内しており、工程全体を見ながら工法を検討できます。
⑩ 図面を完成させる前に加工会社へ相談する
実は、アルミ部品のコストを下げるために非常に重要なのが、
「もっと早く加工会社に相談すること」
です。
図面が完全に完成してから、
「この図面通りに安く作ってください」
と言われても、加工会社が変更できる部分は限られています。
しかし設計段階なら、
・材質を変える
・肉厚を変える
・Rを変更する
・公差を変更する
・加工方法を変更する
・一体化する
・分割する
・穴位置を変更する
・切削箇所を減らす
・量産に適した形へ変更する
といった提案ができる可能性があります。
加工会社に早く相談するメリット
・加工しにくい形状を設計段階で発見できる
・量産方法を先に検討できる
・金型費を含めて比較できる
・材料選定から相談できる
・試作と量産の工法を分けられる
・VA・VEにつながりやすい
・設計変更の自由度が高い
図面を描き終えてから加工会社を探すのではなく、設計途中から加工会社を使う。
これも、アルミ部品のコストダウンを進める一つの方法です。
「もっと安い会社」を探す前に、「もっと安い作り方」を探しませんか?
ここまでご紹介した10の方法をまとめます。
アルミ部品のコストを下げる10の方法
① 加工方法を見直す
→ 従来工法そのものを疑ってみる
② 削る加工から成形加工を検討する
→ 切削量・加工時間を減らせないか考える
③ 材料使用量を減らす
→ 投入重量・歩留まり・切粉まで確認する
④ 公差を見直す
→ 本当に必要な部分だけ高精度にする
⑤ 部品点数を減らす
→ 一体化・分割の両方向から考える
⑥ 加工工程を減らす
→ 工程単価ではなく工程そのものをなくす
⑦ 生産数量に合った加工方法を選ぶ
→ 試作と量産で工法を分ける
⑧ 材質を見直す
→ 性能と加工性の両面から選定する
⑨ 表面処理まで含めて見直す
→ 部品単価ではなく完成品コストを見る
⑩ 設計段階から加工会社へ相談する
→ 図面が固まる前だからこそできる提案がある
年間使用量で考えてみてください
例えば1個の部品について、
「あと少し安くならないか」
と思ったとします。
1個だけなら、その差は小さく見えます。
しかし、
・月1,000個
・年間12,000個
・5年間生産
となれば話は変わります。
量産品では、
1個当たりの小さな改善を、数量と年数で考える
ことが重要です。
だからこそ、
「今より安い加工会社を探す」
だけではなく、
「この部品の作り方そのものを一度見直してみる」
という発想をおすすめします。
約10万種類を超える製品経験を、コストダウン提案へ
昭和軽金属工業は、これまで手掛けてきた製品・部品が10万種類を超えると紹介しています。
形状が違えば、作り方も違います。
数量が違えば、適した加工方法も違います。
求める精度が違えば、工程も変わります。
だからこそ、
「アルミ部品はこの方法で作るもの」
と決めつけるのではなく、
・切削がよいのか
・プレスがよいのか
・インパクト加工がよいのか
・板金がよいのか
・複数工法を組み合わせるのか
を製品ごとに考えることが重要です。
昭和軽金属工業では、多様なアルミ加工技術を扱い、試作から量産までトータルでの解決・提案を掲げています。
こんなアルミ部品があれば、一度図面を見せてください
特に、次のようなお悩みがありましたらご相談ください。
・現在のアルミ部品が高い
・毎年大量に購入している
・長年同じ加工方法で製造している
・アルミブロックから大量に削り出している
・切粉が大量に発生している
・工程数が多い
・溶接箇所が多い
・部品点数が多い
・金型費が高い
・量産数量が増えてきた
・試作工法のまま量産している
・必要以上に加工精度が高い気がする
・材質選定から見直したい
・鉄やステンレスからアルミ化したい
・軽量化とコストダウンを同時に検討したい
・他社から「これ以上安くならない」と言われた
・別の加工方法がないか知りたい
その部品、
まだコストを下げられる可能性があるかもしれません。
図面1枚から、「もっと良い作り方」を考えます
昭和軽金属工業が目指しているのは、
単純に、
「言われた通り加工する会社」
ではありません。
お客様が求めているのは、
加工そのものではなく、
・必要な性能
・安定した品質
・必要な数量
・適正な価格
・安定供給
・より良い製品
ではないでしょうか。
だからこそ私たちは、
「図面通り作れるか」だけではなく、
「もっと良い作り方はないか」
を考えます。
公式サイトでも、アルミ加工そのものだけでなく、最終製品でどのように使われるのか、目的は何なのかまで考えた提案を重視する姿勢を示しています。
アルミ部品のコストダウン、ご相談ください。
今使っているアルミ部品について、
「もう少し安くならないかな」
と思ったら、まずは図面をお送りください。
その図面を、
「いくらで加工できるか」だけを見るのではなく、
・加工方法を変えられないか
・材料を減らせないか
・工程を減らせないか
・切削量を減らせないか
・一体成形できないか
・公差を見直せないか
・材質を変更できないか
・量産に適した工法へ変えられないか
という視点から検討します。
価格を下げるのではなく、コストが下がる「作り方」を考える。
それが昭和軽金属工業のアルミ加工です。
アルミ部品のコストでお困りの設計担当者様・購買担当者様・開発担当者様へ。
他社で加工している製品でも構いません。
新規開発品でも構いません。
まだ図面が完成していなくても構いません。
試作から量産への切り替え相談でも構いません。
まずは、
「この部品、もっと安く作れませんか?」
と昭和軽金属工業株式会社へお問い合わせください。
アルミ加工のコストダウンは、値引き交渉ではなく「技術」から。
図面1枚から、もっと良い作り方を一緒に考えます。
アルミ加工・アルミ部品のご相談は昭和軽金属工業へ
アルミ加工は、素材の特性を理解した設計・加工・表面処理までを含めた技術力が品質を左右します。
昭和軽金属工業株式会社では、アルミ押出材・切削加工・機械加工・表面処理まで一貫して対応しております。
アルミ部品の製作や加工方法でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
昭和軽金属工業株式会社
アルミ加工でお困りなら
まずはお気軽にご相談ください。
✓試作
✓短納期
✓難加工
✓コストダウン
お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ】
監修者

- 取締役社長
中 保博
昭和軽金属はアルミの加工だけにとどまらないご相談を大切にしています。
設計通りに加工することは簡単です。
その背景にある、お客さまがアルミを加工したい目的はなにか、どのようなカタチで最終品として使われるのか、どうしたら便利に利用されるか。
アルミ加工+「X」を考えてお話することで、お客さまや消費者さまの「!」を生み出します。