設備紹介
バリ取り自動機
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設備名板材から打ち抜いた商品、半製品のバリを取る自動機です。板材のバリ取り自動機は、加工後に発生するエッジのバリを効率的かつ均一に除去します。多軸ブラシや砥石を用いて板材の周囲や穴周りのバリを研磨し、可動式のワーク保持装置でワークを回転・移動させることで全周の処理を自動化します。センサーによりワークの形状や厚みを検知し、最適な加工条件をリアルタイムで調整することで、ムラのない高品質な仕上げが可能です。集塵装置も備え、研磨粉の飛散を防ぎ作業環境の安全性を確保します。バリ取り自動機の導入により、人手作業に伴う安全リスクや品質のばらつきを軽減できるほか、生産効率や再現性も大幅に向上します。特に自動車や電子機器の板金部品など、多品種少量生産に対応しやすい点も特徴です。
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加工方法バリ取りは、機械加工やプレス成形、切削工程などで発生する製品のエッジ部分の微小な突起(バリ)を除去する重要な後処理工程です。バリを放置すると、組立不良や摺動部でのかじり、密封性の低下、さらには製品の安全性や外観品質の低下を招きます。鋭利なバリは作業者やユーザーのけがの原因にもなり得ますし、電子部品ではショートやリークなど深刻なトラブルの要因にもなります。さらに応力集中による疲労破壊を引き起こす恐れがあり、特に自動車・航空部品では命に関わる重大欠陥に繋がる可能性があります。そのため、バリ取りは単なる仕上げではなく、製品の信頼性・機能性・安全性を保証する上で欠かせない工程です。バリ取りには手作業やブラシ研磨、電解バリ取り、ショットブラストなどさまざまな手法があり、近年は自動化技術を活用して品質の安定化と生産性向上を図る取り組みも進んでいます。