設備紹介
ターレットパンチプレス
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設備名弊社保有、ターレットパンチプレスです。ターレットパンチプレスは、円形のターレット(工具ホルダー)に多数のパンチとダイを配置し、NC制御によって自動的に工具を切り替えながら打ち抜き加工や成形加工を行う、高度に自動化された板金加工機です。ターレット部分は多くの場合、上側と下側にそれぞれパンチとダイを複数セットでき、ターレットを回転させることで必要な金型を瞬時に選択可能です。さらに、上下動するラムによりパンチを高速で送り込み、ワークに対して正確に打ち抜きや成形を行います。この仕組みにより、丸穴や角穴の打ち抜きだけでなく、切り欠き加工、バーリング(立ち上げ加工)、ルーバー(通気スリット成形)、エンボス(浮き出し成形)など、多彩な板金成形を1台で連続的に行うことができます。従来のプレス加工では金型交換に時間がかかるのに対し、ターレットパンチプレスはターレットに数十種類の金型をあらかじめセットしておくことで段取り替えの時間を最小限に抑え、高い生産効率と柔軟な対応力を発揮します。
さらにサーボモータ駆動方式が採用されており、打撃エネルギーの制御性に優れ、成形精度の向上や騒音低減、省エネルギー化にも寄与しています。 -
加工方法タレパン加工とは、ターレットパンチプレスを用いて板金に穴あけや切り欠き、成形を行う加工法です。ターレットに複数の金型を搭載し、NC制御で自動的に工具を切り替えながら連続
加工できるため、多品種少量生産に適しています。
多彩な弊社保有金型がありますので、金型費なしで抜き加工が可能です。
●丸穴・角穴打ち抜き
最も基本的な加工で、さまざまな直径の丸穴、角穴を連続して高速に打ち抜けます。制御盤カバーや配電盤のケーブル通し穴などに多用されます。
●スリット・長孔加工
パンチの連続打ちによる長孔加工やスリット形成もタレパンの得意分野です。換気口や取付穴の切り欠きに使用されます。
●バーリング(立ち上げ加工)
穴の縁を立ち上げて厚みを持たせる加工で、ネジのタップ下穴を強化したり、パイプを差し込むための補強リングとして活用されます。
●ルーバー成形
板に通気用のスリットを成形しつつ、板を曲げて強度を出す加工です。空調機器や筐体の通風口としてよく使われます。
●エンボス(浮き出し)加工
模様や文字、補強用の突起を浮き出し成形する加工です。デザイン性を高めるほか、板金部品の剛性向上にも寄与します。
●タッピング加工(ねじ成形)
最近のタレパンではタップユニットを搭載でき、穴あけ後にねじ切りまで一台で行う事例も増えています。